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「遅れるんじゃないわよ!」
「誰にモノ言ってんだ!」
魔法使い、その中で女性はだいたい女性だ。
つまり黒のトンガリ帽子と黒魔術の本の挿絵にありそうな黒服を纏った生意気なこの少女も魔法少女。
何故なら東京の空を箒の上に立ってレースをするように赤い魔力光を散らしながら俺と並走してるのだから。
しかし、ミニスカなのは何故だ。俺にパンチラでも拝ませてくれるのか。
「何しゃんがでんのよ!」
「魔法少女のパンツ写真ってネットじゃレアらしいぜ?」
パッツンで真紅の髪は風に流され腰付近まである。
ツリ目ツリ眉、狙ってんのかと思うほどのツンデレだ。
顔の作りは良い方だが手が出るのが早いのがマイナスか。
機関から支給されてるボードに乗り空を駆け抜けて行く。
気分的には海の上を滑る水上スキー。
俺のは黄土色の魔力光だ。
「お金には困ってないでしょうが!」
「オカズには困ってるんだよ俺は」
青少年の性欲舐めんなよ?
三回や四回は余裕なんだぜ?
今夜もパーティーだ。
稼ぎ時。
支給された腕時計の反応が近い、クリーチャーが暴れているのだ。
俺らはビルにぶつかりそうになりながらも現場に着く。
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