死産

6/6
前へ
/353ページ
次へ
陣痛…… それは今から可愛い我が子に会えるという希望があってこそ耐えれる痛み 私は体内で羊水が無くなって赤ちゃんが死んでしまうのを待ち、出産しました 陣痛は痛く、辛く…泣きながらの出産になりました 息子のように産んで抱いてあげられない申し訳なさ、私の中から出て行ってしまう寂しさ… 退院して家に帰ると息子は赤ちゃんが生まれたと勘違いしており…私が部屋に入ると すぐに駆け寄ってきて「赤ちゃんは?赤ちゃんどこ?」と探していました 私は耐えきれず泣きながら息子くんに説明しました、病気になってしまって死んじゃったんだよと 息子くんは「嘘やろ?」と一瞬笑い、すぐに泣き始めてしまいました 前回と同じように火葬場に行き、お別れをしましたが息子くんは家から火葬場までずっと 赤ちゃんが寝ている小さな箱を抱いていました 何を言っても離さず、僕が抱っこしていくんだとききませんでした 息子くんにまで辛い思いをさせた経験でした かなり端折って話をしています いろんな思いが今でもあります 暗い章になってっしまってすみません。。。
/353ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加