和桜‐きえないきずあと‐

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──夜── 咲良 「ん、しょ……ッ。」 桜夜 「夜の小学校とか怖いわ。ってゆーか、一人で掘ってんじゃん」 咲良 「待ちきれなくて!」 桜夜 「こえーよ。」 咲良 「よっ、しょ…………桜夜は、そこ!」 桜夜 「はいはい」 咲良 「……あ、なんか当たったかも」 桜夜 「まさか、人か?」 咲良 「怖いこと言わないで!」 ──咲良、もう少し掘る。 咲良 「あ………ッ!」 桜夜 「な、なんだ!?」 咲良 「菓子缶……?開くかな……」 桜夜 「誰かのタイムカプセルじゃねーの?」 咲良 「藤森桜海……、10年後のわたしは、桜夜くんと咲良ちゃんと一緒にいますか?…………え」 桜夜 「だから、誰かのタイムカプセル──」 咲良 「……だれ……ねぇ、この写真10年前のあたしたちだよ!」 桜夜 「お、おう……」 咲良 「だれこの子……桜夜の家ってまだアルバムあったよね?行こう!」 桜夜 「おい、咲良──ってもういない……」
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