Episode 2

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ざわ……ざわ…… なんて感じを軽く越えるくらい騒がしい教室。 4月中旬、新しいクラスに慣れてきた…かなぁ?っていう中途半端過ぎる時期に、転校生が来るらしい。 生徒会及び特別扱いされる奴らが集まるSクラス以外は基本ランダムに決まるクラスメイト達は、早くも固まり出したグループでその話を和気あいあいとしている。 カッコイイかなー、好みだといいなー、って男子校でそんな台詞聞くとは夢にも思わんかった。いやはやびっくり。 当然、噂好きの光太も反応した。 「おい、秀!転校生!」 「俺は転校生じゃないんだが」 「違うって!転校生が来るんだよっ!」 いつもより恍惚と自身の世界に浸ろうとする光太に引いた。 つか何でコイツまで嬉しそうなんだよ…。 「良かったな」 「おう!って訳で秀!見に行くぞ!」 「何を?」 「勿論っ、転校生をだよ!」 「何時?」 「今から!」 「お前馬鹿なの?」 今からHRだろうが。 けれど光太は「見逃せないんだよ!絶対!」と言って聞かないので、仕方がないがついていく事にした。 ……俺、行く意味あるのかなぁ。 _
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