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そんなこんなで興奮を隠せないというか隠そうとさえしていない光太の話を聞いていると、校門に人影が見えた。
「あ、来た」
「キタァァァ!!!!」
光太が煩い。頭に響くんだから止めろ。
だが、あのシルエット……逆光だから詳しくは確認出来ないが…、なーんか丸くね?
よくよく目を凝らすと、何か眼鏡っぽいのも見れた。
これはまさか…。
「うっは、キタw遂に念願の転校生ww俺はこの為に生きてるww」
「じゃあもう死んだら?」
「そんな殺生なww」
ずうっと笑いを堪えている光太がウザい。
それを無視して転校生を見遣ると、
校 門 上 っ て や が る
セキュリティだから、こういう時開いてなくて入れない事もあるけどな…?
あれ、理事長の甥なんだろ…?
………嫌われてんじゃね…?
すると、そこに近付くもう一人の影。
今度は学園側から。
あれは……
「よーしよしよしよし、来たぞ来たぞ~」
「生徒会副会長…だよな、あれ」
よく見えないから、確証は無いけど…。
多分、合ってる。
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