Episode 2

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着地に失敗した転校生は、ドスンと尻餅をついた。 そこに、副会長が近付く。 二人は数回言葉を交わしながら校舎に向かって歩き始めた。 何も変わらない、ただのお出迎えじゃないかと安心した時―― 二つの影が、重なった。 「 」 「きっ、きっ、キタキタキタァァァ!!!!!!」 絶句する俺の隣で、光太は嬉々として絶叫(in小声)をしている。 俺には理解出来ない。いや本当無理だ。 だって、なぁ。男同士だぞ? 何がいいんだそれ。 男同士でキスとか無理。見た目的にもアウト。 しかも、転校生と副会長はなかなか離れない。 「ディーーーーーップ…っ!!!!」 「有り得ん…」 人の反応も千差万別とは言うが、ここまで差があると頭が痛くなってくる…。 それから、漸く動いた転校生が副会長の腹に拳を突き出した。 副会長の体がくの字に曲がり、床に伏す。 「なっ、にしてんだこの野郎ぉぉぉ!!!!」 真っ赤な顔をした転校生は、叫び声を上げながら自分の口を手の甲で無造作に拭う。 ……まぁ、普通そうだろうな。 「転校生つえぇw」 「だなぁ。生徒会の奴らに手を出せるのは凄い」 先程のショックをとりあえず一旦置いて、光太の感嘆の声に賛同する。 いやなぁ、しかし…。 最悪なモノ、見ちゃったなぁ…。 _
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