Episode 2

7/22
前へ
/139ページ
次へ
in生徒指導室。 扉を開けるとそこは……普通に生活出来る程綺麗で広い部屋でした。 おいこれ金と土地の無駄遣いだろ。寛げるぞ。 「「失礼しまーす」」 「おう、入れ入れ。今飲み物出してやるから」 担任に促され、白いソファーに座る。すっげ、ふかふか。 「コーヒー飲めるか?」 「ミルク多めなら」 「俺ブラックでお願いしまーす」 「分かった」 コーヒーをいれた担任がおぼんの上にコップを3つのせて戻ってくる。ミルクを沢山持って。 「ほら、好きなだけ入れろ」 「それ全部入れたら最早コーヒー風味のミルクですよね…」 「コーヒー牛乳だろww」 とにもかくにもミルクを入れる。 多めってそういう捉え方されたの初めてだな。 担任が向かい側のソファーに座り、自分のコーヒーを啜った。 この人コーヒーよりシャンパンの方が合うと思う。 「それでだな」 突然切り出された。 「今日の朝、何処行ってやがった」 「……あー…」 そんな思い出したくない過去を探ってきますかこの人は。 あの光景は未だに気持ち悪くなるし、トラウマ確定なんだぞこっちは。 光太に目配せする。お前が喋れ。元凶だろ。 「ええっと…、っすねぇ…」 「日本語を話せ」 「返答に渋ってるだけなんですけどね…」 馬鹿かアイツは。 教師に問い詰められて「渋ってます☆」っていう奴が何処に居るんだ此処以外の何処に。 俺はわざとらしく、大きなため息を吐いた。 _
/139ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1068人が本棚に入れています
本棚に追加