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そのまま悩み続ける光太と一言も喋らないつもりの俺を見兼ねてか、担任は呆れたように口を開いた。
「転校生、見に行ってたんだろ」
「…な、何故それを…」
「見てた奴から聞いた」
「こいつ…できる…!」などと呟いている光太は放っておくとして…。
そうか……見られてたのか…。
でも、一体誰が?俺達以外に人は居なかったみたいだし…。
「誰が、なんて聞くなよ。今の問題はそこじゃねぇから」
「え、これ説教フラグ?」
「だろうな…」
「当たり前だろ」
青ざめる俺達に担任は素晴らしい程の笑顔を向ける。
その細めた目が、光った。
「聞いても答えなかったワルイコには……体で教えてやらねーとなぁ?」
「 」
「えっ、ちょ、助け、……help!helpミィィィ!!!!」
その日、2人分を含んだ光太の悲鳴が響いた。
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