Episode 2

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次の時間の始まりのチャイムが鳴り、俺達は漸く解放された。 金持ち学校故の休み時間の長さが憎い。 担任から「早く行けよ」という声をかけられ、生徒指導室から締め出される。 「「………」」 やっと出れたのは喜ばしい事だ。 が、今は授業中で廊下は目茶苦茶静か。静けさが、鼓膜を揺らすくらいに。 こんな時間に廊下をうろついていたら、絶対見付かる。怒られる。 光太も同じ事を思ったのか、 「(どうするよ)」 と聞いてきた。勿論口パク。 「(どうするってお前……サボる以外に選択肢あるか?)」 「(いや……無いなw)」 結局二人で、こんな時間まで解放してくれなかった担任が悪い、という結論を叩き出し、ゆっくりとした動作で歩き始める。 目指すは、トイレだ。 こんな時こそ、あの無駄な綺麗さと広さが役に立つだろ。 _
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