Episode 2

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*若本 秀side* で、翌日。 俺は言葉を失った。 転校生が居る。俺のクラスに居る。しかも俺に話かけてくる。 「なぁなぁ、お前、名前何?オレは苑草望!」 さっき自己紹介で聞いてたよ…。 つか何でこんな絡んでくんのか分からん…。 コイツを俺の後ろの席にした担任……恨むぞ…。 そう思って担任を睨むと、ニッコリと笑顔を向けられた。いや怒ってんだよ。 それはともかく、放っておくと転校生が煩そうなので名前だけ言っておく事にする。 「………若本」 「下の名前は?」 「………秀」 「秀か!よろしくな!」 なんでいきなり名前!? 「ヨロシクオネガイシマス苑草サン」 「望って呼べよ!俺達友達だろ!?」 「 」 俺コイツの言語わかんないかも知れない。 母国語しか話せない俺に誰か通訳連れてきてくれ。 「俺出会ったばっかりの奴が友達だとは思わないんだごめんな」 コイツは遠回しじゃ駄目だと思ったのでストレートに言ってみた。んだが…、 「う…っ」 泣 き 始 め や が っ た 。 ああそう……直接的な言い方も駄目なんだ…。 面倒臭い事になったなぁと頭を抱えたくなった。 _
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