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授業が終わると直ぐに霧紗の回りに人が群がる。
転校生というだけで周りにいる人は好奇心や興味などで自然と集まることに霧紗はまたかとため息を吐く。
最初はたくさん集まるが時間と共に少なくなり居なくなる、初めて転校した時親友だった友と離れるのがとても悲しく辛い物だった。
それ以降霧紗は友達を作る事を止めた。
たった一年で何が出来るのか、別れは楽しかった時の何倍も悲しくなる事霧紗はとっても早い頃から経験していた。
だが一人の男子が霧紗の名前を呼んだ。
「むたん……だよ…な??」
その言葉に霧紗はピクリと反応を示した。
何故知っているんだ!!と思った霧紗は声が聞こえる方に顔を向けた。
「今…なんて??」
霧紗はさっきの呼び名は空耳なのかと勘違いだったのかとわずかに迷い声の持ち主にふと訪ねた。
すると「久しぶりだな霧紗」と小さい頃の親友がそこにいた。
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