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いつの間にか寝てしまっていた。
夕日が気持ちよかった…。
カズミ先輩は私の隣に座ったまま寝ていた…。
「カズミ先輩…好きですよ…」
そう呟いて私は屋上を後にした。
既に放課後になっていて、部活が始まる時間になっていた。
私は教室に戻り鞄を持って部室へと向かった。
部員は既に外練に行っていて部室には私しか居なかった。
カズミ先輩が引退してから、何日経っただろう…。そんな事を考えながらグランドへと出た。
前にカズミ先輩が走る姿が見えた。
しかしそれは風と共に掻き消され、同時に砂嵐となり私の目を眩ませた。
「マユ」
……………。
やっぱり頭から先輩が離れない…。
部活に出る気だったが、「部長…やっぱり早退します」
そう言って家に帰った。
そして何気なく過ごしていると卒業式がやって来た。
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