~プレッシャー~

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夕「着いたね(笑)」 私たちのいつもの場所とは公園のこと 別に特別遊ぶのに快適な場所だからではない この場所は他の誰かにとっては何ともないただの公園 だけど私たちには大事な公園 翔と出会ったのだって……翔に告白されたのだってこの公園だった 世界に1つしかない大切な公園 私がベンチに座ると翔はエナメルバックを地面に置き、私の隣に座った 翔「ここに来ると何か落ち着くな」 夕「それは私も(笑)」 コツン 私はそう言って翔の肩に頭を置いた 翔「…………」 ギュッ 翔は手を繋げてきた 夕「毎回こうしてるけど、これが1番好きな時かも……」 翔「…………夕紀だけじゃないよ(笑)」 翔夕「…………」 私たちはこれ以上何も話さなかった 別に気まずい訳ではない 話す必要がないからだ ただ翔の隣にいれればそれでいい この空間が、何気ないこの時が翔を独占してるみたいで嬉しい 夕(幸せ…………あっ、そうだ!) 夕「ねぇ、翔」 翔「ん?どうした?」 夕「今日体育館に優香ちゃんって人が来てたよ」 私は翔の性格を考えた時 『へぇ~そうなんだ』 ってくらいしか返事しないと思ってたのに………… 翔「えっ、優香がぁ!!?」
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