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陸「えっ……」
陸君は驚いた顔で続けた
陸「彼氏?」
夕「うん……
その彼氏とは幼稚園に入る前からの付き合いで、出会いは公園で私が1人で遊んでいる所へ来て一緒に遊んでくれたの……
その時は幼かったから気付かなかったけど、小学生の高学年になった時分かったの……
私、この人が好きなんだって………」
陸君は黙って私の話を聞いてくれた
夕「でもその人はかなりモテていつも学校の人気者だった……
私がその人と一緒にいれるのは登校の時間だけだった
中学に上がって1ヶ月経った頃かな……
出会った公園のベンチに座ってその人の事考えていると、彼が来てくれて突然告白されたの
『夕紀と会う度に胸が苦しかった理由が分かった…
俺、夕紀が好きなんだ』
って言ってくれた時は本当に嬉しかった……
私も当然OKして付き合い始めたんだけど、彼はそれから私以外の女の子の話はしなくなったの
私を気遣ってくれてたんだと思う……
それなのに…それなのに……さっき、止まらないくらい女の子の話して…………」
私は下を向きながら陸君に全てを話した
陸「ん~、単純にその子の事が気になってるのかな…夕紀さんの彼氏は……」
夕「そ、そんな「俺にしとけば?」
私の言葉を遮って陸君は言った
夕「えっ……」
陸「………あ、いや、その……な、何でもない!
じゃあ、またね!夕紀さん!!」
また私の返事を聞かずに陸君は走って行ってしまった
夕「……ふふ(笑)
面白いな、陸君って……」
そんなことを呟くと……
翔「そういうことか……」
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