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私はニノ君に腕を掴まれて止められた
優「ニノ君離してよ!
私納得がいかないよ!!」
翔「もう終わったことだからいいんだよ!
話し合って夕紀の気持ちが変わる訳じゃないんだ!!」
優「…………」
ニノ君が大声を出して私を止めた
みんなもこんな取り乱したニノ君を見たことないのか黙ってしまった
翔「…ごめん……でも、もういいから」
ニノ君はそう言って席に着いた
みんなも空気を読んだのか、席に着きずっと静かにしていた
まるで1学年の中で、1番仲がいいって言われているのが嘘のように……
優(ニノ君……どうして…………夕紀ちゃんを責めないの?)
私はそんなことを考えながらニノ君を見ていた
あっという間に昼休みになった
ニノ君は数分黙ったまま席に着いていたが、急にお弁当を持ち教室を出て行った
優(ニノ君……)
心配そうに私はニノ君を見ていると……
明「行ってきなよ」
と、明日香が言ってきた
優「な、何のこと?」
明「惚けないで(笑)
ニノ君が心配なんでしょ?
だったら行ってきたらいいじゃん」
優「……だ、大丈夫かな?」
不安そうに明日香に聞く私
明「大丈夫だよ!
それに…………」
優「それに?」
明「何でもない!
さっ!ニノ君のとこ行ってきな!たぶん屋上だろうし……」
優「……うん、分かった!
行ってくるね!!」
私はそう言って教室を出て屋上に向かった
明「……それに何となくだけど、優香ならニノ君を元気に出来る気がするの……きっと…………」
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