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優「!!」
私は驚きつつも話を聞いていた
夕「翔……私が悪いのにどうしてそんなこと言うの?」
翔「…………」
黙っているニノ君に夕紀ちゃんは続けた
夕「本当にごめんなさい
でも、私が求めてる優しさと翔がしてくれる優しさは違うの……
周りは私たちを特別だと見てくれてたみたいだけど、そうじゃない
私は周りからではなく、翔から特別だと思われたかったの」
翔「……俺が夕紀を特別だと思ってなかったってこと?」
いつもよりも辛そうに言うニノ君
夕「翔はしてくれてたかもしれないけど、幼なじみ……その関係から抜け出せなかった
心のどこかでは否定してたけど、
やっぱりだめだった……
私は翔との関係をカップルって思えなかった」
キーンコーン、カーンコーン
夕紀ちゃんが言い終わると同時に昼休み終了のチャイムが鳴った
夕「じゃあね翔……
好きだった翔との思い出は絶対忘れないからね」
私がこっそり話を聞いていた場所とは反対側の方へ夕紀ちゃんは行って屋上を出て行った
でもニノ君は全く動かない
翔「…………俺って最悪だな」
ニノ君はそう呟いた
優(そんなことない……そんなことないよ)
私は勇気を振り絞りニノ君の前に行って言った
優「絶対そんなことないよ!」
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