わんことツンデレ

2/4
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
ここは、黄燐(おうりん)学園 全寮制の小・中・高一貫のお金持ちの男子校。 そう、いわゆる王道学園。 そして、この学園に皆に愛されているカップルがいた。無論、二人とも男である。 これは、その2人の話 ここは生徒会室、現在は昼休み。 会長、凪川瑠衣(なぎかわ るい)は、昨日の放課後にやり残してしまった仕事をやるために、ここに来た。 彼は身長は176cm、色白で綺麗な肌に、切れ長で済んだ藍色の瞳、艶やかで美しい黒の長髪・・・・誰もが思わずため息を漏らすほどの美貌を持っている。 彼が専用の席で仕事をしてると、他の役員が入ってきた。 「ナ・・・・ギ・・・・・・・?」 「アオ!どうした?」 「ナギ・・・・・な・・で・・・・いる?」 「終わってない仕事を終わらせに来たんだ。」 「なる・・・・・・!」 単語ずつな喋り方をしているのは、書記の蒼瀬沙良(そうせ さら)。 身長は183cm、赤茶色の垂れ目に、ふわふわとした一見、金髪のような茶髪、喋るのが苦手だが人懐こく・・・・・・誰もが癒される美形である。 この会長と書記は幼馴染でもあり、恋人でもある。 そのせいか、互いの表情はどこか緩んでいた。 「しご・・・・・・終わる?」 「ああ、あと少しで終わる。」 「わか・・・・・た。待つ・・・・・・。」 「アオは、何でここに来たんだ?」 「ナギに・・・・・・会う・・・・・ため。」 「へ?」 沙良の言っている意味が分からなかった瑠衣は、最初キョトンとしたが、意味が分かった瞬間赤面した。 「ナギ・・・・・顔・・・・・赤・・・・・・。」 「う、ううううううるせえ!!べ、別に恥ずかしくなんかねえし!」 「・・・・ナギ・・・・・かわ・・・・い・・・い。」 「は!?お、俺が可愛いわけねえだろ!・・・馬鹿。」 なでなで 「あ、アオ!?」 「?」 「な、何で俺の頭撫でてんだよ?」 「・・・・・だめ?」 「いや、別にだめじゃねえけど・・・・・・・。」 「ん・・・・・・・よか・・・た。」
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!