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ここは、黄燐(おうりん)学園
全寮制の小・中・高一貫のお金持ちの男子校。
そう、いわゆる王道学園。
そして、この学園に皆に愛されているカップルがいた。無論、二人とも男である。
これは、その2人の話
ここは生徒会室、現在は昼休み。
会長、凪川瑠衣(なぎかわ るい)は、昨日の放課後にやり残してしまった仕事をやるために、ここに来た。
彼は身長は176cm、色白で綺麗な肌に、切れ長で済んだ藍色の瞳、艶やかで美しい黒の長髪・・・・誰もが思わずため息を漏らすほどの美貌を持っている。
彼が専用の席で仕事をしてると、他の役員が入ってきた。
「ナ・・・・ギ・・・・・・・?」
「アオ!どうした?」
「ナギ・・・・・な・・で・・・・いる?」
「終わってない仕事を終わらせに来たんだ。」
「なる・・・・・・!」
単語ずつな喋り方をしているのは、書記の蒼瀬沙良(そうせ さら)。
身長は183cm、赤茶色の垂れ目に、ふわふわとした一見、金髪のような茶髪、喋るのが苦手だが人懐こく・・・・・・誰もが癒される美形である。
この会長と書記は幼馴染でもあり、恋人でもある。
そのせいか、互いの表情はどこか緩んでいた。
「しご・・・・・・終わる?」
「ああ、あと少しで終わる。」
「わか・・・・・た。待つ・・・・・・。」
「アオは、何でここに来たんだ?」
「ナギに・・・・・・会う・・・・・ため。」
「へ?」
沙良の言っている意味が分からなかった瑠衣は、最初キョトンとしたが、意味が分かった瞬間赤面した。
「ナギ・・・・・顔・・・・・赤・・・・・・。」
「う、ううううううるせえ!!べ、別に恥ずかしくなんかねえし!」
「・・・・ナギ・・・・・かわ・・・・い・・・い。」
「は!?お、俺が可愛いわけねえだろ!・・・馬鹿。」
なでなで
「あ、アオ!?」
「?」
「な、何で俺の頭撫でてんだよ?」
「・・・・・だめ?」
「いや、別にだめじゃねえけど・・・・・・・。」
「ん・・・・・・・よか・・・た。」
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