スタートラインのラッパ吹き

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午後五時二十分 聖連は総勢千四百の学生を動員し極東武蔵の行軍を阻む 三河陸港の西側広間に約千名が城塞型密集陣形テルシオを組み、上空の航空艦を展開 対し武蔵は学生二百名でぶつかる 酒井・忠行と本多・二代はこの本隊とは別に動いていた 「さ~て、と。着いたぞ二代」 二人の現在地は武蔵から東、三河へと降りる東側山岳街道の途中にある山側関所だった 「あ、有り難うで御座る忠行。拙者一人だと絶対迷子になってたで御座るよ」 頬を赤らめながら二代は言った 「だろうな。宗茂が相手だと聞いた瞬間、心ここにあらずって感じだったし」 話を半分ほどしか聞いていなかった二代にしっかり作戦内容を伝えながらここまで来た忠行は、笑って答えた
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