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俺「や、やめてくれ」
ウジウジ俺「江田さんの机にチンコ押し付けたあとの自己嫌悪は酷かったな」
俺「ホントやめて」
ウジウジ俺「ああ……悪かった。俺もあの罪悪感思い出したわ」
<<ぽみょ~ん>>
ウジウジ俺「ん、これはタイムスリップの音!」
俺「マジかよひどいな」
ウジウジ俺「あ、見ろ。俺の江田さんが絡まれてるぞ!」
俺「俺のだよ!」
江田さんのところへ駆けつけ、近付いていた男との間に割って入る。
俺「俺の彼女に何をする! ってうひょー言ってやったああ! 江田さん、大丈夫?」
極力爽やかなスマイルを心がけると、江田さんは驚きの顔で硬直していた。その男の顔を見て江田さんの驚きの理由を理解する。また俺の顔だ。今度のは少し太っている。
ウジウジ俺「うわ、なんだ俺かよ。どっから湧いて出た」
俺「おいおい! 言えた事じゃないろ、なんで出てきてるんだ。話がややこしくなるじゃないか」
太俺「あ、もう来てたのか俺! 俺がここで歴史を変えたせいで――」
やはり未来から来た俺らしい。この事態をどうごまかしたらいいのか、恐る恐る見ると江田さんは瞳を輝かせ手を叩いて興奮していた。
江田さん「わぁ、波野くんがまた一人! 二人とも、ほんとにタイムマシンで来たんですか?」
俺「おや?」
太俺「もう聞いてるだろ。ハルナはSF好きなんだよ。このくらいじゃあ引かねーって」
俺「お、名前呼び捨て。ほんとにそんな関係になるんだなあ。うーん楽しみ」
ウジウジ俺「なんか俺やさぐれてないか?」
太俺「色々あったんだよ、俺のせいで。とりあえず場所移動するぞ。同じ顔が三つも並んでたら目立つだろ。いくら卒業式で親族が多いったって限度がある」
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