入学したっていいじゃないか

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「先輩が!?あの清水美月さんなんですか!?」 多分俺の目はいままでにないくらい輝いているだろうな…とかそんなことを頭のどこかで冷静に考えながら、俺は無意識に先輩に詰め寄っていた。 「え、え?…あのってどの?」 「いや!!中1にして全国覇者の栄光を掴んだあのっ…」 そう言うと、先輩は目を伏せた。 なんだろうとは思ったけど、俺はとりあえず話を進めた。 「俺、あのとき小6だったんですけど、先輩の試合見てもうなんていうか…すごい感動して。あのペアの人との息の合い方とか!!憧れだったんです!!」 すると、先輩はしばらく閉ざしていた口をゆっくりと開いた。 「お、俺は…もう、テニスはやめたんだ」
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