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「あらお義父さん、大丈夫そうなんですね?よかったぁ~」 まだ金づるが生きていて、というところだろうか? 「そうだ、聞いてくださいよ~。昨日友達の家に行く途中でちょっと事故っちゃって~、むち打ちになっちゃったんです~。」 だからキリンみたいになっているのかと英治は心のなかで笑った。 「もうエステいけないんですよ、しばらく、これのせいで。」 こんなときに何をいっているのだろう? その場の空気がうっすらピリピリとするようになったのを英治は感じた。 「ちょっと散歩してくる」 そういって知子はイライラを顔の奥に隠し、部屋を出ていった。
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