1人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
手を繋ぐのも恥ずかしがっていつも袖を掴んでいた彼女が、柔らかい手で俺の手を包んでくる。
嬉しそうに笑いながら、指を絡める。
いつも俺からだった抱擁を、彼女がしてくれる。柔らかくてあたたかくていい匂いのする彼女が、ぎゅーって言いながら抱き締めてくれる。
俺が嬉しくて抱き返すと、苦しいよって笑いながら更に強く抱いてくれる。
いつもねだってからでないとくれなかったキスを、不意打ちでされて驚愕する。驚きが顔にも表れていたようで、楽しそうに笑う。
それから。それから……。
最初のコメントを投稿しよう!