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「うぉおおオおおおおおおああああああああああ!」
アレクは認めたくなかったが、気付いてしまった、今シルフィードはフェイズ5になったということに。
そして、アレクは何も出来ないまま、シルフィードを見つめていた。
「うぉぉぉぉおおおおぉぉぉおお!ケシトベェェェェェェェェェ!!!!!」
シルフィードは、持っていた剣を地面に突き刺した、そこから流れたエネルギーによって、円状に光の柱が出来上がった。
「ぐぉぉおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉおおおぉぉぉおおぉぉぉぉぉぉおおおおぉぉ!!!」
回りにいたフェイズ5の人間たちは雄たけびを上げて、まるで最初からいなかったかのように、塵一つ残らず消えた。
そして、シルフィードはガクッと片膝をついた。
「シルフィード!大丈夫かよ!?」
アレクは咄嗟にシルフィードに駆け寄った。シルフィードはかなり弱っていた。
「アレク・・・・すまねぇな、俺はここまでだ、もうすぐ結晶となって砕け散ることだろうさ・・・・」
ははっ・・・と笑いながらシルフィードは言った。
アレクは驚き隠せずいたが、何も言葉が出こなかった。
「シルフィード・・・・っ!」
「いいかアレク・・・・お前はこれから、自由生きるといい・・・・、自分で決めて、自分の幸せを・・・見つけてくれよ・・・・」
シルフィードの足が結晶化していた・・・・、もう治すこともできない。だから、アレクはシルフィードの言葉を聞いていた。
「俺の剣、お前に託す。お前をきっと守ってくれるさ・・・・・・・」
「これだけは・・・・憶えておいてくれ・・・・アレク・・・・ネプチューンの力に頼りすぎるなよ・・・・・・お前には・・・・・強い心がある・・・・・ネプチューンの能力なんて、それの飾りに過ぎないんだ・・・・自分を失うなよ・・・・」
シルフィードの首元まで結晶化は進んでいた。
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