降臨した少女

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あっという間に、放課後になり、ぞろぞろと生徒達が下校している。 そろそろ時間か、とアレクもいつものように寄り道(調査)をするために学校を出た。 今日の調査場所は、「ロードヒル」と呼ばれる市街地から少し離れた、場所にある自然公園だ。 アレクは、足早に目的地へと足を運び始めた。 今日の調査が、一生忘れないような物になるとは、今のアレクには知るよしもない。 ロードヒルには、たくさんの花畑や、森林が鎮座していて、風に吹かれるたびに、ゆらゆらと葉たちが踊っている。 さっそく始めようと、アレクは、森林の中に入っていった。 2時間ほど経って、そろそろ戻ろうとした時だった。 ドォォォォォン、遠くで音がした、空を見ると、軍事施設の向こうのほうから光が空へ伸びていた。すると。 「な・・・・・っ!?」 アレクは驚愕した、伸びた光が上へ上へと伸び、先が空に飲まれた瞬間。空が割れ始めたからだ。 この光景を知っている。 「これは・・・・500年前と・・・・同じなのか?」 ネプチューンの歴史で習ったことと同じ状況が今起きているというのか・・・?疑問が次々と出てくる中、アレクは、一筋の光を見た。 その光はロードヒルの花畑に向かっていた。 「!?・・・・急ぐか」 アレクは急いでそこに向かった。
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