1st twitter

8/30
前へ
/40ページ
次へ
それから、ロミオットとの距離を縮めるのにはそう時間がかからなかった。 Twitterでお互いフォローし、 Twitterでかなり絡んでいた。 会議は毎日やっていたらしいが、 あまり参加はしていなかった。 ロミオットさんは相変わらず星歌さんと付き合っていたままだった。 わたしは、そこまでショックを受けたわけでもなく… 「あの…、神谷さん。」 「……?……はい?」 出校日の日に校門で待ち伏せされていた先輩に告白された。 「えー!いいじゃんいいじゃん。顔もかっこいいし!」 「そーおだよねー…」 そのことを、 プチのメンバーにも話していた。 プチとは、ブルボンプチというお菓子のことだが、 女の子特有の仲良しグループのこと。 相方と呼ばれるUIは、 抹茶チョコチップ(抹茶)担当。 友達のみほこは、 黒ココア担当だ。 そして同じく友達の黒猫は、 ホワイトチョコラングシャ(ホワイト)担当だ。 そしてわたし、さーちゃんは、 チョコチップ担当だった。 四人でTwitterの名前にいれるほど、 四人は仲が良かった。 話を戻そう。 うなずきながらもわたしは、 納得しきれない気持ちがどこかにあった。 「なんでやん?」 黒ココアのみほこがつっこむ。 他の二人も同様だった。 リアルで会える、 近距離彼氏―…… それを良しとして今まで ネットで告白してきた人を断ってきたが――…… 「一応、次映画行くから、そのときまでにっていう話だけどね。」 そう付け加えて笑うと、 がんばれ!と後押しされた。 がんばれ!か―――………
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加