仏陀の思想(中村元氏解説)

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この変転常無い(無常)の世の中では、まず自分に頼るべきである。 “自分に頼る”とはどういうことか? “自分はこの場合にはどうすべきか”ということ、その場合その場合に考えることでしょう。 その場合に何を判断し、何を決定の基準にするか。 それは人間としての道・法(ノリ)。 インドの言葉で“ダルマ”と呼ばれるもの。 この“ダルマ”は法と訳します。 この人間の理法というもの、これに頼ること。 【自己に頼れ 法に頼れ】 これが仏陀(釈迦)、最期の教えでありました。
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