色魔退散!

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「うぅ…もう立ち直れない…」 何が悲しくて年頃の乙女が、鼾かいて寝てる姿を見られにゃならんのようーっ! ガックリと手をつくあたしに山崎さんは優しく、 「さて、顔を洗いに行きましょうか。その涎の後をキレイにしないといけませんしね。」 更に残念なお知らせを告げた。 口の辺りを袖でゴシゴシ拭きながら、カカッと頭から湯気を出す。 「もうっ!絶対わざとだ!!本っ当、二人共意地悪だよねっ!」 勢い良く立ち上がり鼻息荒くして出て行こうとしたところで、廊下から足音が聞こえた。 「うーっす、邪魔すんぜ。みや、平助は…」 「おっ、おはようさん。心配してたんだぜぇー…って、何だ?その面(ツラ)。」 障子を開けて入って来たのは左之さんと新八さんで、私を怪訝な顔して見ている。 「何でもないよ!洗面所に連れてって!」 二人の腕を両側に抱え、 「せんめん、何だ?」 「おいおい、どこ行」 「うっさい!さっさと連れてけっ!」 強制連行して部屋を出た。 許さん!!土方に山崎めっ! 勝手に見といて、乙女の寝顔にケチつけおってからに! 、
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