色魔退散!

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「…何よ、コレ…」 鼻と口を手で押さえ蔵の奥に眼をやると、生々しい血溜まり跡の近くに変色した縄や蝋燭、金槌が転がってた。 でもこの臭い… まるでこっちのトイレみたいな… これ以上進む事が出来ずに立ち尽くしていたら、 「勝手に入るんじゃねぇよ!」 「とにかく一旦こっから出ろっ!」 めちゃくちゃ怒られて引っ張り出された。 閉めた扉の前で、 「此処は昨日、拷問に使われたばっかでな。片付けも済んでねぇんだよ。」 「わきゃっ!?」 左之さんがそう言って、新八さんはあたしを肩に担ぐ。 「もー降ろしてよ!」 バタバタ暴れて抵抗しながら、やっと我に返った。 「え、拷問!?今、拷問っつった!?」 「言った。」 「何で!?」 「昨晩の情報を下手人から聞き出す為にな。」 「誰が!?」 「俺達だ。まぁ最終的には土方さんが締め上げて吐かせたんだけどよ。」 「もしかしてあの蝋燭とかは…」 「…ああ、足ん裏に五寸釘刺して、その上に蝋燭立ててから火ぃ付けてたぜ。」 「うげ…」 あの綺麗な顔で、そんな残酷な事したのか… じゃあ、あれは…血と、失禁…或いは脱糞の… 「おえぇぇぇーーーっ」 想像するだけで臭いを思い出し、気持ち悪くなった。 、
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