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「うおぁっ!?」
「吐くな吐くなっ!」
俵担ぎをおんぶに変えて、するりと降ろされた。
その場から離れ吐き気は何とか治まったけど、むうっと胃液が上がって来て気分が悪い。
「…拷問受けた人…死んじゃったの?」
「いんや、奉行所に引き渡したみたいだぜ。」
「調書とって獄送りだろうな。」
「獄?」
「お前のいたトコにゃねぇのか?罪人の牢獄は。」
「あ、そっか…牢獄ね、刑務所の事か…あるよ。」
そう言えばこの人達は警察みたいなもんなんだっけ。
さっきも稽古してるとこあったけど、あたしもやらなきゃいけないんだよね…。
そんな事を考えながら移動してたら、食欲をそそるお味噌汁のいい匂いがしてきた。
「そろそろ飯だ、中に戻ろうぜ。」
「昨日は握り飯に沢庵だけだったしよ、腹減ってしょうがねぇ。」
魚を焼く匂いもしてるから、今朝はまともな食事にありつけそうかも。
蔵の事は忘れる方向に切り替えて、二人の後ろに付いて行った。
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