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ビックリしたビックリしたビックリしたあぁぁっ!!この人いっつも心臓に悪いっ!
バクバク跳ねる胸を押さえて、凄い顔をしてるだろうあたしは何度も息を大きく吸い込む。
それなのにこの二人、
「ダメですよ、私が先に誘ったんです!」
「そうはおっしゃいますけど、藤堂さんに付くよう副長に頼まれてますし…」
「何ですかそれっ!平助は私が面倒見ますから、山崎さんが一番隊の指揮とって下さいよ!」
「ですから副長命令だと言ってるじゃありませんか。我が儘も大概に」
「じゃあ、私から土方さんにお願いしてきます!だったら文句はないでしょう!?」
「……大有りやっちゅーねん。ええ加減にしさらせ、こんガキがぁ…」
「色ボケのおじさんに言われたくないですね。」
「いてこましたろか。」
「受けて立ちますよ。」
勝手に険悪な雰囲気になって、お互いの胸倉を掴み始めた。
総司さんは言葉だけは丁寧で変わらないけど、山崎さんは普段と違ってガラ悪過ぎでちょっと怖い感じがする。
今は上背のある総司さんが山崎さんを吊り上げる形になってて、体格差だけで言うなら山崎さんが不利だと思った。
「っとに…毎度懲りねぇ奴らだなー。」
「今のうちに戦利品掻っ攫っちまおうぜ。」
呆れ顔で騒ぐ二人を見物してる左之さん達。
「戦利品って?」
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