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昨日の今日で皆タフだと思うけど、沖田さんは特に凄い回復力だと思った。
熱中症になって全く動けずにいたのに、帰って来たらすぐにケロッとしてるしさ。
「あーあ、行きたくない。そうだっあなた達、今から他の隊に雑ざってちゃちゃっとぱぱっと引っ捕らえて来てくれませんかね?」
「「「「ええ!?」」」」
しかもかなりの我が儘と見た。
ムチャ振りされた人達の顔色が変わり、助けを求めるようにあたしを…
え!?あたし!?
体格差でどうやっても敵わないと解りそうなもんなのに、
『何とか言ってやって下さいよ!』
と潤んだ瞳が訴えてくる。
いや…無理でしょ。
このメンバーの中で最弱No.1は誰がどう見てもあたしだってば。
しかも山崎さんにお姫様抱っこされてるしね?
君達は頼る相手を間違えてるよ、うん。
この人達のパワーバランスを知らないあたしは、わざとらしく目を泳がせていきなり拳を突き上げた。
「さぁ山崎さん、お仕事にレッツゴー!」
「れっつご?」
「前進あるのみ!」
「承知や。」
こういう時は逃げるに限る。
…が、
「ぎょえっ!?」
「八番隊、続けっ!」
「「「「はいっ!!」」」」
あたしを抱えたまま縁側から飛び降り、ダッシュで門の外に……って、ちょい待て!
履物は!?
、
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