色魔退散!

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「今のに異議あり!あた…俺の事知ってる幹部ならヤッ……ゴホン、手を出しても他にはバレないからいいって聞こえたんだけど、おかしくない!?こっちは隠そうとしてんのに、あんた達の方が節操ないし自覚ないじゃん!!」 天を突く勢いで挙手して訴えたら、山崎さんは馬鹿にした顔で溜息をつき、首を何度も振って見せた。 「あんなぁ、俺らがそういうネタで可愛がっとるんは、あくまでフリやで?幹部が複数、藤堂はん狙いなんわかってて、手ぇ出して来よる無謀な隊士もおれへんやろ?」 ……をや? さっきと言ってる事、違うんじゃない? 「ちょっと待って!たった今『男やったら放っとかれへんねん~』とか『狙っとる』とか言ったよね!?めちゃくちゃ矛盾してんだけど!?フリなの!?フリでベタベタしたりキ、キスしたりすんの!?女だったら誰でもいいから○りたいとか、そういうので可愛いって軽々しく言っちゃうの!?それってあたしに対して失礼だとか思わない訳!?」 質問を重ねるうちに感情がどんどんエスカレートして、ヒステリックになって止まらなくなった。 二人が耳を押さえて顔をしかめている。 そして、 「お前…癇癪起こすなや、鬱陶しいわ。」 この一言であっさりと一蹴された。 、
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