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この時点で、細目や揉み上げが新選組関係者ではないとわかった。
堂々と見張りに立ってるんだから、同じ警察みたいなもんなんだろうけど…
管轄が違うとか…もしかしたら違う組織の、土方さんが言っていた『手柄を横取りに来た』人達の仲間かな?
まぁ…聞いた所であたしには仲良くしていい相手なのか悪い相手なのか、判別出来ないんだけどさ…
「そんな事言わないで、ちょっとだけでも入れてよ。」
食い下がって拝むと、目配せしてからニヤニヤ笑う二人。
「…しょうがねぇなぁ、特別だ、ぞっと!」
「--っ!」
突然、熊の木彫りにありがちなポーズで襲い掛かられ、さすがにそれは後ろに飛びのき事なきを得る。
「何逃げてんだ?遠慮すんなよ、案内してやるって。」
ああ…もう、これは。
あたしをいたぶる気、満々だ。
--女ってバレた?
どっちにしろ、このまま相手をしても無駄なリスクを負うだけだ。
「…悪いけどやっぱ今日はやめとくよ。」
逃げようとタイミングを見計らって、ジリジリ後退していたら、
「おっと、逃がさんぞ。」
細目男が背後に回り込み挟み撃ちの体勢に入っている。
マズい雰囲気を察したのか、たまたま通り掛かったどっかのオッサンも走って逃げて行く始末だ。
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