青天の霹靂

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土方さんに不評を買った奇妙な動きってのは、肘と膝をついた四つん這いの格好で額を畳みに擦り付け、手足をバタつかせた状態。 「……ほっといてよ。…それよりさ報告は斉藤さんがしたも同然だから、あたしも部屋に帰らせてもらっていい?」 アホな言動を反省しつつ、無駄な体力を使った自分に憔悴する。 ーーもう限界じゃあーっ! プルプル震える足に力を篭めて立ち上がると、土方さんは噴き出してから支えてくれた。 「それは構わねえが…お前、今日はちゃんと昼飯食ったのか?フラフラしやがって。」 弱りきってんのは履き慣れない草履で、日がな一日歩かされてるせいだよ。 …なんて、この先も続くであろう災難を思えば、今更不満のひとつすら言えず… 「食べたよ?斉藤さんが甘味屋さんに連れてってくれて…」 と、あの大食いを思い出す。 そしたら土方さん、 「そうか、良かったな。どうだった?美味かったか?」 って、何故か凄く嬉しそう。 「うん、美味しかったよ。土方さんにもお土産に買ってくれば良かったね。」 「いや、俺はいつも『あの店』で食ってっから要らねえよ。」 …あの店? 今の言い方って、まるであたし達が行った店を知ってるような感じだ。 「『あの店』って…土方さん、何であたし達が行った店知ってるの?」 不思議に思って尋ねたら、 「ああ、それはな…」 ニヤッと笑って種明かしが始まった。 、
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