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ーーホントだよ!死ぬかと思ったさっ!!
感謝感激雨霰、潤んだ瞳で見つめてると、
「…いい加減にして下さい。ここは遊び場ではありません。副長、あなたまで一緒になって恥ずかしいとは思わないんですか?」
クールガイ山崎が冷ややかな目線を向けた。
ーー元はと言えば、あんたの手先が器用なのが悪いんじゃんよ!?
と、心の中で八つ当たりをしておく。
「あー、何だ、まあ…そうだな、スマン。」
歯切れの悪い土方さんが起き上がり、
「だって総司がよー」
「なー?俺ら悪くねえし。」
口を尖らせて新八さんと左之さんも身体を起こす。
「ごちゃごちゃと五月蝿いですね。何時迄も童心のつもりですか?いい年したオッサンがみっともない。」
ヒイィィィーーーーッ!?今度はブラック山崎様の降臨だよ!!
この人の吐く毒は本当にえげつないと思う。
何故ならね、急所を確実に狙って来るから。
今の攻撃は総司さん以外の人達にグッサリ来たらしく、標的じゃない山南さんまで胸を押さえて頬を引き攣らせていたのさ。
「な、何だよ!それを言うならおめえがこの中で一番オッサンじゃねえか!」
頑張って新八さんが反論するけれど、
「私は参加してませんし、何よりあなた方よりは老けてませんよ。」
真実を突き付けられ敢え無く撃沈。
そしてまた、勝手に傷付いた男達は悔しそうに悶えてる始末。
そうなんだよね、その辺ちょっと気になってたんだ、実は。
山崎さんは総司さんの次に若く見えるし、通常は丁寧な口調だったりするんだけど、時々強烈キャラ炸裂の皮肉屋で誰よりも偉そうだったりする。
でも皆はそれを批難したりはしない。
ここはせっかくだからひとつくらい、秘密を暴いてみようかって気になった。
「ねぇねぇ、山崎さんって何歳なの?」
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