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撃沈した総司さんは放置して、
「…用事って何?」
山南さんに恐る恐る尋ねる。
「ああそうそう、その事ですが…平助、明日は非番でしょう?もし予定がないなら、昼は私に付き合ってくれませんか?あなたに紹介したい者がいるんですよ。」
「紹介?って…誰?」
「それは会ってのお楽しみです。お昼も奮発しますから、ね?」
「マジで!?お肉っ、お肉食べたいっ!」
食べ物に釣られ目を輝かせて手を上げたら、山南さんにクスクス笑われた。
だってさ、ご飯のおかずがいつも野菜と魚の干物系とか漬物ばっかでいい加減、肉が恋しくなってたんだもん。
「いいですよ。では鍋など如何ですか?」
「ぃやったーっ!鍋だ鍋ーーっ!肉っ肉っお肉ぅぅーーーっ!!」
本気で大喜びのあたしはガッツポーズで小躍り中。
「何だ、肉がそんなに食いたかったのか?」
土方さんは小さく噴き出して、
「そういう事なら早く言えよー!旨い肉なら俺も持ってるぜ?」
新八さんは得意顔。
「え、そうなの?」
「おお、今晩味見してみぐぎゃわっ!?」
「ぱっつぁん、黙れ。」
「下衆の極みですね。」
でも左之さんと総司さんに殴られ、2メートル先にぶっ飛んでった。
「何も殴んなくてもさ…そんなに食べたいなら、皆で仲良く分ければいいじゃん?」
そう言うと何故かあちこちで溜息をつかれ、その理由を聞いても誰も教えてくれなかった。
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