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両っ鼻から鼻息を噴射し、
「あたしは〝稽古〟の話しをしとるんじゃ!この色ボケ侍がっ!!」
クワッと牙を剥いたら、三者三様にポカンって顔。
やる気スイッチが急にオンになったのは、ここで生きていく覚悟を決めたから。
それに伴い、実際稽古云々は口だけで一切やってないと気付いたのさ。
…朝、起こしてくんないし。
んで、何故に土方さんをピックアップしたのかというと…
あたしをからかってばかりの山崎さんや、エロ本見てウハウハしてる腐った精神のこの人達は先ず除外でしょ。
んで斉藤さんと源さんはお仕事中。
山南さんはデート中。
となるとあたしの正体を知る人の中での消去法で、近藤さんか土方さんしか残らないもんね。
「稽古!?土方さんと裸一貫でぶつかり稽古かっ!?」
「…怖いわぁー、あんたの妄想は底無しなんだねー新八さん。」
ネタばらししても食いつき引っ張る…もし新八さんが未来へ行ったとして。
転職先はお笑い芸人で決まりだな。
「違うだろ。」
「ぶえっ!?」
「剣の稽古でしょう。」
「だはっ!?」
そして流石に目が冷めた左之さんに沖田さんは、高い位置から脳天チョップを炸裂させる。
まだマトモな方だとしても、あんた達は新八さんのツッコミ役で相方になれる資質、十二分に有りだよ。
嘆かわしきはこいつらと同室にならざるを得なかった、あたしの不運だ。
だからこそ、就寝だけは別室…副長室のままなんだけども。
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