郷に入っては郷に従え

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本気で脅してんのかからかってやがるだけなのか、どっちにしても胸糞悪りぃ詮索ばっかしやがって。 「おっさんに教える筋合いはねえよ。勝手に妄想してマスかいてろバーカ。」 平助が来てからというもの、それなりに気をつけちゃいたんだが… …そうか…やっぱ、女に見えるよな… 普段は俺のお下がりの男物を着せていてもぶかぶかで、それがまた女らしく見えてしまう。 「心配しなくてもオカズにさせてもらいますよ。良ければ今度いつヤるのか、教えて下さいね?」 「ぶっ、や、やんねえよ!アンタ頭相当腐ってんな!」 あいつは男だとバラしてしまえば、紛らわしい誤解も解けるんだろうが… ガラガラガラ 「ちょっと蓮司ぃ、洗い物終わったよ~。後は洗濯干すだけだからさぁ、そこどいて~」 「…うっ、」 言い訳がましいのも嫌でどうするべきかと考えていた所に、タイミング悪く現れた噂の張本人は、こともあろうにさっきと同じ格好の上、何故か見覚えのあるヘアピンを付けていた。 「なっ、そのヘアピンどっから持っ」 「やあ此れは此れは。大変見目麗しい…いや、見目悩ましい、ですかな?はぁ~萌えますねぇ~」
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