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おっさんは早速平助にロックオンして、いやらしい笑いを浮かべる。
俺としては忘れもしない、昔の女が付けていた趣味の悪いピンクのギラギラヘアピンが、気になってそれどころじゃねえってーのに。
「ん?誰?お隣さん?どーもー、初めましてー。蓮司がお世話になってまーす。」
そんな視線も梅雨知らず、平助は愛想を振り撒きニコリと笑って返した。
あー…頼むから新妻みたいな挨拶はヤメてくれ…
「いえいえこちらこそ、いつも萌え…お世話になってます。」
…何言おうとしてたんだ、てめえはよ。
昨日からパジャマを着るように〝躾〟てたのが幸いして、太腿の露出が無くてマジ助かった。
もしあんなあられもない姿を見られた日にゃ、この変態は興奮して何をしでかすかわかんねえからな。
「世話になってねえし、世話してねえよ。…つかそれ、俺が干しとくからお前着替えとけば?」
「えっ、あ、そう?んじゃあヨロシク~。お隣さん、まったね~」
「えー、もう行っちゃうんですかぁ?もう少し、おじさんとお話ししましょうよ~」
「あははは~いいけど、でも」
「ばっ…そんなのダメに決まってんだろ、変態が移るぞ。ホラ、さっさと行け。」
「はーい、蓮司も早くしてね~」
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