時は金なり試練は愛なり

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特攻服を着て改造車をブイブイいわせている土方さんを想像して、 おおぅ…意外にイケるかも? 勝手に一人でニヤけていた。 その時、 「異論無くば、明日からでも出立するつもりだ。尚説得役には今の所、同門の縁で永倉君と平助が適任と考えている。後は同行者を数名募ろうと思うのだが…希望者はいるか?」 あたしの名前がサラッと上がり、 「あれ?…今さ、平助がどうとか…」 「…言ったな…」 聞き間違いじゃないかと隣りに耳打ちすれば、左之さんも困惑した顔であたしを見た。 うえええっ!?マジか!? 絶対にあり得ないから!もう一回、ちゃんと確認しなきゃ… そう思い慌てて、 「ハイハイハ」 挙手しようとしたら、 「近藤さん!」 あたしより先に沖田さんが前のめりの姿勢で、 「正気ですか!?平助を江戸へ行かせるなんてっ!まさか…土方さん達も賛同してる訳じゃありませんよね!?」 もの凄い剣幕でまくし立てた。 …この手、どうしてくれる… 代弁してくれた事には感謝するけど、中途半端に上がった手を下げるタイミングを失って、恥ずいやらみっともないやらなんですが? 「そりゃ俺も同意見だな。…新八、おめえも一枚噛んでんだろ?いってえどういった了見だ?」
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