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となると、だ。
さっきの顎チューも酔っ払いがやった奇行だし、ノーカウントにしてやるのが懐の深い大人ってもんだろう。
「と、とにかくさ、降りてくんない?水持って来てあげるから…酔い覚まそ、ね?」
ホント、いい加減あたしの腹の上から降りて欲しい。
発狂する前は全身拘束されてたけどそんなに重いとは思わなかったのに、今は馬乗りの姿勢のまま身振り手振りで遠慮無く体重をかけてられちゃってて、胃の中のもんリバースしそうなくらい結構辛かったりする。
でも酔っ払いを怒らせると面倒だし、こめかみに浮かび上がりそうな怒りマークは我慢の子で鎮め、なるべく穏やかに話し掛けるよう心掛けた…つもり。
なのにさ、そんなあたしの葛藤なんか何のその、
「…誰が酔うとるて?そない嘘つく悪い子ぉは…」
山崎さんは両手の指をグニョグニョと気持ち悪く動かしてから…急にあたしの襟元を掴んで剥ぐように、
「お仕置きせなあかんなぁ?」
力一杯左右へ引っ張った。
ーーーーえ?…ぅえええぇぇーーーーーっっ!!!?
突然ひん剥かれ露わになったのは、少し強めに巻いているサラシに隠した女の象徴。
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