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すると山崎さんは、
「ぃよっしゃ、ほんならコレで決まりやな。」
急にはにかんで、
「改めて、これからも末長くよろしゅうに。」
ちょこんと可愛らしく頭を下げる。
「?…うん?よ、よろしくお願いします?」
訳わかんないけど、どうやら納得してご機嫌も直ったご様子だし…取り敢えずつられて同じにお辞儀しておく。
「ただなぁ…俺、こう見えて一回失敗しとって二回目やねん。初めてやのうて、ホンマ申し訳ないっちゅーか…まぁ、誰かて触れて欲しない過去位あるやろ。その辺は堪忍したってや?」
「はあ…?」
何のこっちゃ。
「自分らの立場もあるよって近藤さんらにバレてもあかんし、何れにしても派手にはしてやれんのやけど…」
「ふーん。」
だから何を?
「今ん所、直ぐ直ぐっちゅー訳や無し、長い目で見たってくれ。暫くの間は二人だけの秘め事や…誰にも言うたらあかんで?それでええな?」
「…うん?いいんじゃない?」
だから何のこっちゃら、サッパリなんだけどね?
ザッと簡単に整理してみよう。
『これからもよろしく』って確かに言ったから、仲直りはバッチリ出来たんだと思う。
んで山崎さんが言うには…
こんな失敗を過去にも体験してて…実はこれが二度目らしい。
昔は兎も角、今は監察とか重要なポストにいる自分が、また同じ失敗をやっちゃった事を組の皆にバレたらマズいから、あたしに黙ってて欲しい…と。
借りを返す気はあるけども、そんなこんなで直ぐには無理だから、ちょっと長い目で見てくんない?
………って解釈でいいのかな?
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