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「何でやじゃないわ!とっとと何か着て来いや、この露出狂があっ!!ついでに俺の新しい着物も持って来な!」
忘れていたかったのに、直接生温かい肌に触れたせいでさっきのアレを思い出してしまい、つい元ヤンよろしくキレてしまった。
「………」
仁王立ちしたあたしを、眉間に皺寄せて見上げる山崎さん。
………あ、しまった…また最初から、仲直りのやり直し…?
不意打ちで仕方がなかったとはいえ、ジワジワ後悔の汗が浮かぶ。
「……おぼこいやっちゃ……」
その時ぽそりと呟きが聞こえ、怒鳴り出すんじゃないかって身構えてたら、
「やっぱ俺らには、こんくらい刺激あった方が丁度ええ。」
そう言ってニヤリと笑ってひょこっと立ち上がり、
「感謝しぃ、今日のところは尻に敷かれといたるわ。ほなちょい行って来んで。」
褌一丁のまま、風の如く姿を消した。
「……まぁ、パンイチで空気摩擦も少ないだろうし、身軽っちゃ身軽だけども…かっこ悪…」
何度見ても忍者ってヤツには驚かされる。
しっかし…もし未来の世界であんな格好してウロつこうもんなら、直ぐに通報されんだろうけど…
あれ?そういやあたし達が警察みたいなもんじゃん?…パンイチヤバくね?
などと要らぬ心配をしながら寝そべり、山崎さんの帰りを待った。
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