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「んぎぎ…っ!死んじゃえっ、馬鹿野郎!」
慢心の力を込め真っ赤な顔で罵声を浴びせると、
「…照れてるの?」
真顔で小首を傾げやがった。
「あんた馬鹿ぁ!?頭ズレてんじゃない!?知らない奴にいきなりベロベロされたり、腕太いだの言われて誰が喜ぶってのよっ!」
「んー…舐めるなって言うから逆に舐めたくなっただけだけど。」
「ふっ、ざけんな!遊んでんじゃないよ!!」
歯を鳴らして食い縛ってんのに本当に全く歯が立たないし、そろそろ手首や肘、肩関節が本気でヤバい。
「ぐぎぎぎっ!」
相手の上背も加わり圧倒的な力で押され、背を反らし始めたあたし。
「…とか言って、君も大概遊んでるじゃない。今更何の為に芝居してるの?」
「はあっ!?」
見た目は地味な勝負でも、これは戦局と命を懸けた真剣勝負。
止めてた息を吐き出すついでに、ギロッと睨み付けた。
「意味わかんないんだけど!?」
「じゃあ、その解れかけたサラシから覗いてる〝華の跡〟は何?」
…ハナノアト?ーーーってか、それよかサラシのがピーンチ!?
聞いた事の無い単語より、緩みかけてるサラシが気になってしょうがないのに…下を向く余裕は全く無し。
「見るな!変態スケベ!」
「見せつけてるのは君でしょ。」
「違ーーうっ!こっち見んな痴漢!あっち向け、あっち!!」
「…恥ずかしがるような大層なモノ?ヤる事ヤッ」
「ああん!?何だとうっ!?むっきゃああぁぁーーーー!馬鹿にすんなっ!これはわざと押し潰してるからペッタンなだけで、ブラジャーだったらホントはもっとすっごい『バイーン!ボイーン!』なんだからね!?」
「…何で半泣きになってるの…て言うかそもそも〝ぶらじゃあ〟って何?」
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