花一匁・其の二

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………………。 「はいぃ!?何であんたがあたしの事情を、そんな詳しく知ってんの!?」 同情を含んだ男の言葉に腹を立てるより先に、気持ち悪くて身体中鳥肌立った。 「もしかしてストーカー!?うーわ、マジ怖っ!ごめん、あたしあんたとは絶対無理、付き合えません勘弁して下さイダッ!?」 速攻でセイリ的に受け付けませんアピールを全力ですると、首がもげそうな凄まじいデコピンを一発食らう。 「…もう一発欲しい?」 「ひぅ…っ、」 反論出来ない悪魔の形相に、ぶるぶると頭を振る。 「ごめんなさいは?」 「ゴメンナサイ。」 んで命惜しさにプライドもクソも無く即答。 いい加減この密着を何とかしないと、命が幾つあっても足りなさそうだ。 ジンジン痛む額を摩りながら、 「…あの~…」 「何?」 「謝ったんだし、そろそろ離してくれても…」 お伺いを立ててみたら、 「…ねえ、どうして君の置かれた状況を僕が把握してると思う?」 それはバッサリとスルーして、元の気になる話しに摩り替えやがった。 もうね、悪意しか感じないよ… 「…わかんないからさっき聞いたんじゃん…」 唇を尖らせブツブツ呟けば、頭上に影が過ぎり、 「ん?…ンンッ!?」 突然、柔らかな感触が強く押し当てられた。
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