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「はあ!?誰が謝りにっ」
「じゃなきゃ何でわざわざこんなトコまで来てんだっ!電車とかバスとか全然苦手なクセしてよ!俺にっ、会いに来たんだろ!!」
ゴチャゴチャの頭ん中整理する間もねえから、重要なとこだけ繰り返す。
「会いに来たんだよな!?」
必死っぽくて滅茶苦茶カッコ悪りいけど、
「ちょっとっ、無視してんじゃないわよ!」
「痴話喧嘩とかウザっ!!」
「え、えっ!?まさか本当にトウマ君の彼女なの!?」
変な誤解をした態度がデカいだけのアバズレや、
「姉さん、やっぱカッケェっス!!そんな女達なんか、ケチョンケチョンにやっつけて新たな伝説を作っちゃって下さいっ!」
…調子に乗った元下っ端は、余計ややこしくなるから放っといて…
「どっちにしろトマトジュース一杯で揉め事まで起こされちゃあ、商売上がったりなんだっつーの。…おい康男、少しばかり出てくっから後頼むな。」
「へ、へいっガッテン!いってらっしゃいやしっ!」
オーバーに和洋折衷混同させて敬礼する姿を見て、コイツ本気で足りねえなと思いつつ平助の腕を掴んだ。
「何だよ!こちとらまだ話しはついちゃいな」
「だーかーら!そっちよかこっちの落とし前つけんのが先だろっ!つーかてめえっ、素人女相手にマジになってんじゃねえ!下手すりゃ俺よか強えクセしやがって!お得意の武士道は何処行った!?こんな口だけの奴らはっ倒して、何の得があんだよ!腕っ節自慢したいだけか!?ちったあ頭冷やせっ!」
「ーーっ!!」
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