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基本、他人がどうなろうと知ったこっちゃない。
自己過信の余り、平気な顔で周りに迷惑をかけるようなクズなら尚更だ。
俺は神でも仏でもねえから情を重んじるとはいえ、それは人によりけりって話しなだけ。
「…てめえらの好きにしろよ。」
冷たく言い捨てると、
「え、ちょっ…蓮司!!あいつらに何させるつもり!?」
平助は信じられないといった非難的な目で俺を見る。
だから、余計に腹が立った。
「誰のせいでこんな騒ぎになったと思う!?てめえがここにノコノコ来たせいだろっ!都合良く正義を振りかざすんじゃねえよ!!この甘ちゃんがっ!」
「なっ、」
「さっさと来い!」
肉に食い込む位強く腕を握り、店の外に引っ張り出す。
「それでも相手は一応女じゃんか!」
「ざっけんな!こっちにゃこっちのルール…決まりがあんだよっ!男も女も関係ねえ!」
「何で!?蓮司はもっと優しい奴だった筈だろ!?」
「てめえに俺の何が解ってるっつーんだ!誰彼優しさ振りまくほど、俺はお人好しじゃねえぜ!」
「でもっ、どこの誰とも知れない俺の事信じて助けてくれた!」
「勘違いすんな!そりゃあてめえが、雅の兄貴だったからだ!!考えてもみろっ!俺のせいで惚れた女が消えて瓜二つのてめえが現れたんだぞ!?幾ら突飛過ぎる話しでも、信じたくもなるじゃねえか!そうじゃなきゃ、俺が救われねえよっ!!」
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