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翌日、午後一時。
いつもよりかなり遅い起床時間になってしまったが、俺は『いつも通り』に自分の布団の中で目を覚ました。
だが直ぐに『いつもとは』大きな違いがある事に気付く。
「…う…ン……ムニャムニャ…」
「!!」
誰かが隣にいる。
しかもよーく見知った顔だ。
何故か図々しくも、人の腕枕で幸せそうに寝てやがるし。
それだけじゃない。
今俺は、全ての疑問形を投げかけてやりたい気分だった。
ーー何で………俺達は全裸で抱き合ってんだよっ!?
昨夜…つっても日付はとっくに変わってた今日の午前一時半、確かに俺は平助を家に泊めた。
いつまでも泣き止まねえし、危なっかしいコイツを見兼ねて、だが。
風呂に入らせたり軽く飯食ったりして時間くっちまったから、互いに眠ったのは午前三時前だったように思う。
んで寝る前には二人共ちゃんと、スウェット上下を着ていたハズ。
なのにスウェットは…どうしてだか、布団の上や中で散乱している。
「…まさ、か…」
いやいやいやいや、ちょい待てよ。
何となく身体の気怠さを感じんのは、腕枕で血流が低下したせいかも知れないだろ。
…とか思いたかったのに。
有ろう事か、平助の腰に回していた自分の左腕をゆっくり外そうとした、その時…
「…う~…ン…」
「ーーっ!」
反応した平助が更に寄り添って来たせいで、剥き出しのままの男のシンボル同士がペッタリとくっ付いてしまった。
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