嫌よ嫌よも…

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斎藤さんが、密偵? 真意を知ろうとして顔を真向かいに動かそうとしたところを、片手で抱え込まれる様に更に頭を引き寄せられた。 「あんまし大っきい声では言えんよって、俺らデキとるフリしてここに入ったんや。これから言うこと、大人ししてよう聞きィ。」 「……」 声のトーンがぐっと低い。 コレは本気で真面目な話しだ。 コクリと唾を飲み、二人の隙間を埋めるべく身体にピッタリとくっ付いた。 腰に回された腕を真似して、あたしの両腕も山崎さんの首に絡める。 開いた胸元や割れた裾のせいで、直に肌が密着する部分が微妙に生々しい感じがしたけど、まっ裸で一瞬に寝ていたのに、恥ずかしがるのも今更だろうと速まる動機と心を鎮めた。 「…ええよ、このまんま…行くで?」 「あ、っ…」 力強く支えられたまま布団へ倒され…あたしの上に跨った状態の山崎さんは徐ろに掛け布団を手に取り、二人の身体に覆い被せた。 「…誰が聞いとるか知らん、こっからはここで内緒話や…」 「…な、内緒話はいいけどさ…ちょっ、…くねくね動くのやめてくんない…?…んっ…」 「せやかて…ちゃんと乳繰り合うフリしとかんとあかんやん?」 「乳繰りて……あ、やっ…」
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