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そのひとつが…まずお風呂。
あたしが入浴している間、誰が見張るのかと最初に揉めた。
これはあたしが選択させて貰って、無害そうな斎藤さんと丁髷おじちゃんの井上さん、以外に純情な左之さんに真面目そうな眼鏡の副長さん…山南さんの四人にお願いする事に決めた。
ブーイング？
出たよ、出ましたよ。特に新八さんと総司さんから。
｢新八さんと一緒にしないで下さいよ。｣
｢なんだと！？｣
今にも掴み合いが始まりそうで、宥めるのに苦労したんだよ…。
次に部屋の話し。
同室の三人はそのままでいいじゃないかと押していたけど、土方さんが、
｢いい案が浮かぶまでこの部屋を貸してやる。その間俺は、近藤さんとこで寝っからよ。…異存ねぇな？｣
ピシャリと言い切ってくれたおかげで、事なきを得た。
最後に…稽古の事。
仮にも肩書きは組長だから、堂々と下手っぷりを他の人達にお披露目する訳にはいかないって。
そうなると皆の目につかない時間帯…早朝か深夜に稽古をつけてもらう事になる。
これの担当は仕事の当番とか、夜が弱い人朝が弱い人まちまちだから、状況に応じて誰かが相手をしてくれるみたい。
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